ドックは船舶の病院。
すみずみまで検査・メンテナンスして再び海へ。

1968年の設立から小型船舶(タグボート)の修繕・メンテナンス・各種船舶検査を手がける当社。その技術の研鑽と継承により、現在、年間約200隻もの小型船舶を迎えるドックに成長しました。

ドックとは船舶を修繕・メンテナンスする場所。同時に各種検査により船舶の状態を見極め、ベストなコンディションに整備(調整)する場でもあります。いわゆる「人間ドック」はこのドックに由来し、ドックは「船舶の病院」として機能しています。

京浜ドックは、横浜市子安工場に引き上げ船台3・修理用岸壁2、横須賀市追浜工場に引き上げ船台3・修理用岸壁3を有し、小型船舶、おもにタグボートの修繕・メンテナンス・船舶検査に対応しています。エンジンやプロペラ、ギアの各専門業者、溶接や船体塗装、電気系統、配管のエキスパートたちの技術を結集し、本船をベストなコンディションに整え、再び海に送り出す…それが京浜ドックの仕事です。

タグボートとは?

タグボート

タグボートは大きな船舶の離着岸の補助や進路警戒をする作業船。タンカーや客船、コンテナ船を直接押したりけん引して、離着岸の補助や進路警戒(エスコート)をしています。小さな船体にもかかわらず馬力があり、360°回転する2基のプロペラで前後・左右・その場での旋回が可能。小回りが利いてパワフルなタグボートは、港湾内での船舶の安全な航行に欠かせない存在といえるでしょう。

タグボートの仕事
タグボート
大きな1船舶の離着岸の補助

大きな船舶の離着岸の補助

大きな船舶の進路警戒と誘導

大きな船舶の進路警戒と誘導
(エスコート)

橋をつくるコンクリートの塊などの運搬

橋をつくるコンクリートの
塊などの運搬

海難事故の救助と事故船舶のけん引

海難事故の救助と
事故船舶のけん引

花火大会の警戒

花火大会の警戒

海上火災の消火

海上火災の消火

各部の機能と特徴
タグボート
各部の機能と特徴
大きさ

全長30~40mが平均的だが、大きさは様々。

重さ

搭載している物にもよるが、200~300トンが平均的。

プロペラ

360°回るプロペラを2基搭載。前後、左右(平行移動)、その場で旋回し方向転換できる。

フェンダー

対象船舶を直接押すため、傷がつかないよう周囲に古タイヤを装着。

エンジン

小さな船体に4,000馬力前後のエンジンを搭載。

デッキ

作業しやすいように海面に近い構造になっている。

タグボートの修繕・メンテナンス
タグボート
プロペラの修繕
プロペラの修繕

一番多いケースは、底引き網などの海に漂うゴミを巻き上げてしまったプロペラの修繕です。

船底の掃除と塗装
船底の掃除と塗装

推進力や燃費に影響が出てしまう船底についたフジツボや藻をきれいにして、腐食を防ぐ塗料を船底に塗り直します。船主さんによっては1年に1度行ないます。

フェンダー(古タイヤ)の交換
フェンダー(古タイヤ)の交換

岸壁や他の船との接触が多いタグボート。ダメージを受けたフェンダー(古タイヤ)を交換します。

エンジンの整備点検
エンジンの整備点検
電気系統・配管の整備点検
電気系統・配管の整備点検
損傷部を修理・交換する
損傷部を修理・交換する

損傷、消耗した部分を修理、交換します。

船舶検査とは?
タグボート
船舶検査証書(見本)

総トン数20トン以上の船舶は国が行う船舶検査が義務づけられ、タグボートにも5年に1度定期検査、定期検査の間に行う中間検査などの船検が必要となります。合格した船舶には船舶検査証明が発給され、船舶の航行が許可されます。車でいう「車検」にあたる検査です。 京浜ドックではタグボート1隻の定期検査・中間検査を10名弱のチームで担当します。およそ2週間前後の期間をかけ、プロペラやエンジンなどの専門業者、その他技術者たちが修繕やメンテンナンスを行い、船舶検査を行います。彼らがスムーズに仕事ができるよう現場を管理監督するのが京浜ドックの仕事です。

タグボートの検査
タグボート
プロペラの検査
プロペラの検査
エンジンの検査
エンジンの検査

その他の船舶

京浜ドックでは以下船舶の修繕・メンテナンス・各種検査も行っています。

タンカー

タンカー

客船

客船

消防艇

消防艇